鎌倉あじさい

覚園寺 十二神将の大倉薬師堂 北条義時ゆかりの寺

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2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

主人公は北条義時です

小栗旬さんが演じます

鎌倉の二階堂の奥の方にある覚園寺は北条義時ゆかりのお寺

北条義時が建てた大倉薬師堂がはじまりです

2021年5月23日訪問しました

覚園寺 十二神将の大倉薬師堂と北条義時

覚園寺 鎌倉市
覚園寺 鎌倉市

覚園寺の起源 薬師十二神将 戌神将のお告げ 北条義時の薬師如来信仰

覚園寺の起源は1218年(建保6年)、鎌倉幕府2代執権北条義時が建てた大倉薬師堂です

鎌倉八幡宮で鎌倉幕府3代将軍源実朝が公暁に暗殺される年の前年です

義時の夢の中に薬師十二神将の中の戌神将が現れ、来年の将軍の参拝のときにはお供に加わるなとのお告げを受けたとのこと

義時は薬師十二神将の加護を受けようと大倉薬師堂を建てたと建立の経緯が「吾妻鏡」に書かれています

源実朝が公暁に暗殺されたとき、義時は八幡宮の門で気分が悪くなり源仲章が代役となったところ、源仲章も斬り殺されてしまってとされています(諸説あり)

覚園寺 大倉薬師堂を北条義時が建立した地

義時の建立した大倉薬師堂は、現在の覚園寺の本堂薬師堂の場所に建てられていました

覚園寺は北条義時との縁の深いお寺です

現存する本堂は1354年に足利尊氏によって建てられたものを何度も修繕を加えてきたものだそうです

薬師三尊坐像、十二神将像はいずれも1400年代の室町時代に造られたもので重要文化財ですが、義時建立当時のものではありません

鎌倉幕府は今の清泉小学校のあたりにあり大蔵(大倉)の地にあったので大蔵(大倉)幕府と呼びますが、義時の大倉薬師堂も大倉の地に建てられたので大倉薬師堂という名称です

同じ「オオクラ」だから幕府のあった大蔵に関係あるのかなとも思いましたが、特に大蔵幕府のあたりから移築したとか、幕府の場所と関係があるというわけではなく、大倉薬師堂を建てた場所も大倉の地だったから「オオクラ」で、建立当時からずっと同じ場所にあるそうです

本堂参拝を終えて、受付にあるお守りや貼ってある紙を見ていたら覚園寺のお寺の方が何かありますかと声をかけてくださったので聞いてみたらそういうお答えでした

オオクラと呼ばれていた地は意外と広かったようですね

大蔵幕府跡の近くには北条義時法華堂跡があります

大倉薬師堂 薬師三尊及十二神将立像 鎌倉国宝館に収蔵

覚園寺の十二神将立像は室町時代に造られ今に伝わったものだそうです

現在は鎌倉国宝館に収蔵されている辻の薬師堂(鎌倉市大町・由比若宮の近く)に伝わる薬師三尊及十二神将立像

辻の薬師堂の十二神将立像の中には覚園寺にあった十二神将立像を原型に鎌倉時代に造られ残っているものがあります

辻の薬師堂は廃寺となった長善寺の薬師堂だけが残されたもので、明治時代の横須賀線の工事の際に長善寺の本堂などは取り壊されたそうです

今の鎌倉宮の場所にあった鎌倉時代に建てられた二階堂東光寺の本尊薬師如来とともにまつられた十二神将立像だそうです

鎌倉宮には護良親王が幽閉されたと伝わる土牢があり、護良親王を御祭神としていますが、二階堂東光寺は足利尊氏と対立した護良親王暗殺の地、その後廃寺となっています

東光寺が廃寺となるときに仏様は長善寺に移され、今に伝わることとなりました

北条義時が建立した大倉薬師堂を焼失などにあいながらも室町時代に再建し、修繕しながら今に伝えたのが覚園寺の本堂薬師堂、薬師三尊と十二神将立像

運慶作の大倉薬師堂の十二神将立像は残されていませんが、大倉薬師堂の十二神将立像を原型として鎌倉時代に造られ東光寺にまつられ、その後、長善寺・辻の薬師堂へ移り、鎌倉国宝館に収蔵され、今に伝わる十二神将立像

北条義時ゆかりの薬師十二神将・戌神将の写真として、鎌倉国宝館の戌神将が使われていることもあるそうです

覚園寺 地図 行き方

鎌倉 覚園寺の地図です

鎌倉天園ハイキングコースの覚園寺口の近くなので天園ハイキングコースを通って行くことが多いです

一般の鎌倉観光ならまずは徒歩やバスで鎌倉宮・大塔宮前を目指してください

鎌倉宮前を経由して歩いていくことになります



覚園寺
【住所】 日本、〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂421
詳細情報・口コミは地図をクリックしてご覧ください

覚園寺 鎌倉二階堂の奥にある緑豊かな静かなお寺

覚園寺 鎌倉天園ハイキングコース覚園寺口のさらに奥です

覚園寺 地図
覚園寺 地図

鎌倉の二階堂

鎌倉駅のほうから行くと鎌倉宮の前を左側に行き、鎌倉天園ハイキングコースの覚園寺口の先になります

かなり奥の方になりますから、静かなところです

天園ハイキングコースに行く方は多いですが、覚園寺に寄る方はそれほど多くないようです

今回は鎌倉天園ハイキングコースから降りてきて覚園寺に寄りました

こちらは天園ハイキングコースの入口

鎌倉宮からは500mのところで覚園寺はこの奥250mのところです

覚園寺 天園ハイキングコース入口
覚園寺 天園ハイキングコース入口

覚園寺の見どころ 山に囲まれた緑豊かな境内

覚園寺は二階堂の行き止まりの少し手前にあります

覚園寺の裏は天園ハイキングコースのある鎌倉アルプス、鎌倉の背後の山々です

5月、梅雨入り前の晴れ、とてもよい天気でした

緑も映えます

覚園寺 門
覚園寺 門

門を入ると緑の静かな境内

正面に見えているのは愛染堂です

こちらまでは写真撮影ができます

覚園寺 門
覚園寺 門

覚園寺の見どころ 愛染堂 愛染明王 不動明王 阿閦如来

愛染堂は近くにあった大楽寺のお堂で、大楽寺が存続できなくなり覚園寺に移築されました

大楽寺は1317年開基のお寺です

樹々に囲まれています

覚園寺 薬師堂
覚園寺 薬師堂

5月下旬であじさいの最盛期には少しだけ早いのですが、けっこう山の中や、お寺の庭にはあじさいがきれいにさいています

覚園寺 あじさい
覚園寺 あじさい

愛染堂の扉が少し開いていて、本尊愛染明王坐像、不動明王坐像、阿閦如来坐像が拝めます

いずれも鎌倉時代のものです

覚園寺 愛染堂
覚園寺 愛染堂

覚園寺 本堂 薬師堂 こちらの奥です

覚園寺境内は閉鎖されていません

拝観料500円を払って本堂薬師堂へ行くことができます

覚園寺のお寺の方で体調不良者が出た場合は閉じることがあるそうです

こちらから先は撮影禁止です

拝観の案内は停止中でした

案内をどうしてもしてほしいという希望がある場合はご相談だそうです

覚園寺 本堂薬師堂
覚園寺 本堂薬師堂

鎌倉の奥地にある人の少ないところでしたから、参拝されている方も少なく、ゆっくりと境内を歩くことができました

まわりを山に囲まれ、緑の中にお堂が点在しています

本堂 薬師堂もこちらの入口を入った先にあります

紅葉の時期に訪れる方が多いとは思いますが、静かな山の緑に囲まれた覚園寺、本堂・薬師堂をぜひ見に行ってください

覚園寺の見どころ 黒地蔵 黒地蔵縁日 黒地蔵盆

こちらの奥には本堂薬師堂の他に、黒地蔵の地蔵堂、鎌倉の昔の埋葬のためのやぐら、昔の鎌倉の裕福な農家の内海家住宅があります

静かできれいなところです

8月10日には黒地蔵縁日があります

拝観時間などは鎌倉覚園寺のホームページにご案内がでています

鎌倉覚園寺

覚園寺の近くに咲いていたイワタバコ

この季節の花です

覚園寺 近くのイワタバコ
覚園寺 近くのイワタバコ

覚園寺 北条義時公の物語 鎌倉殿の13人 NHK大河ドラマ

覚園寺 鎌倉殿の13人 NHK大河ドラマ 北条義時公の物語

貼ってありました

キャストも並んでいます

真ん中が北条義時役の小栗旬さんです

鎌倉殿の13人
鎌倉殿の13人

覚園寺の起源の十二神将の戌神将のお告げや大倉薬師堂のエピソードは描かれるのでしょうか

実朝暗殺のときに難を逃れたという話とともに出てきそうではありますが実朝暗殺は誰の謀なのでしょう?

大河ドラマではどういう背後があったとされるのでしょう

このころのお話は竹宮恵子先生のマンガ日本の古典シリーズだと吾妻鏡の下巻です

大倉薬師堂の建立についてはさらっと描かれているだけですけれど、謀については吾妻鏡には書かれていないとしながらも裏がありそうな描かれ方をしていました

北条義時が黒幕、三浦義村が黒幕というように諸説ありますが、公暁が自ら事を起こしたというのが有力な説のようです

鎌倉 歴史とゆかりの地 古社寺を歩く 日帰り観光

鎌倉殿の13人

覚園寺は北条義時ゆかりの地です

歴史に登場する人物のゆかりの地となる古社寺も多い鎌倉です

お寺、神社、史跡、歴史、ゆかりの地を歩くコースガイド

日帰り観光、ウォーキング、ハイキングに最適です